この頁では、実際のトラブル事例をご紹介し、皆さんが事前にトラブル発生の要因を学ぶことで『トラブル発生を予防する事』を目的に纏めました。
住まい造りに関するネット情報は非常にたくさんあります。よく見かけるタイトルで『失敗しない~』と記載されたブログ記事やサイト頁を見かけます。誰も失敗を望む方々は居ない筈ですが、誰もが失敗を避けたいのは当然です。
住まい造りに関するトラブルは、建築の専門技術的分野の関係もあり、『何が問題なのか?』、『何が正しく、何が間違っているのか?』などが、わからずに多くの方々が悩まれる事になります。
1.トラブル事例を知る・・・民間専門会社・弁護士会事例
”IJS家づくり情報創建様から抜粋引用事例”
- 建築紛争審査会に相談しましたが事情聴取をしてくれただけでした。
- 弁護士に法律相談をしましたが民事上の一般論を教えてくれただけでした。
- 弁護士は建築トラブルを避けているようでした。
- 工務店・設計事務所との損害賠償にかかわる建築トラブルの相談ができるところを教えて下さい。
- 契約後の「請負金額と工期の変更」要求に応じなければなりませんか?
- 設計者が選定した工務店とのトラブルは、設計者にも責任はありますか。
- 瑕疵担保の保証を求められる範囲と期間を教えて下さい。(建設業無登録 業者の場合、住宅瑕疵担保履行法は適用されませんので注意が必要です。
- 建築途中で工務店が倒産してしまいました。対処方法を教えて下さい。
- 完成した注文住宅が設計ミスの欠陥住宅です。対処方法を教えて下さい。
- 外壁からの漏水で困っています。外壁からの漏水は瑕疵に当たりますか?
- 工務店が設計図面通りに施工していない時は誰に相談すれば良いですか?
- 工事請負契約の契約解除の仕方を教えて下さい。
- 設計契約の契約解除の仕方を教えて下さい。
- 契約後に工務店が設計図を提示してくれません。どうしたら良いですか?
”第一東京弁護士会様の抜粋引用事例”
①|8年前に新築の建売住宅を購入して引渡を受けたところ、最近になって雨漏りが生じました。欠陥ではないかと考え、売主に修理を求めましたが、「欠陥ではなく、経年劣化による雨漏りである。」と言われ、費用を支払わないと対応しないと言われました。売主に対し、どのような主張ができますか?
②|自宅を新築し、建築業者と建築請負契約を締結して、先日、建物の中を見たところ、居室のクロスの貼り方が雑だったのですが、引越を先延ばしにするわけにいかなかったことから、引渡は受け、クロスは後日やり直すよう売主に言いました。残代金の支払が残っているのですが、クロスをやり直すまで残代金の支払をしないでおいてよいでしょうか?
建築業者にクロスをやり直させるのではなく、他の業者から見積を取り、その見積額との相殺を主張した場合はどうでしょうか?③自宅のリフォーム工事をした際に、事前に提示された見積書に記載のない工事を追加で注文したいと思ってリフォーム業者に相談し、「その程度の工事なら大した追加とはならない。」と言われたことから、追加工事代金額を定めることなく口頭で追加工事をお願いしたところ、工事完了後になって追加工事代金として多額の請求を受けています。リフォーム業者から請求された金額を支払わないといけないでしょうか。
2.トラブル発生要因を学ぶ
1)工事店・工務店と建築設計事務所の選択を間違えた事に起因。
これらの事例は、予期せずに発生することも有りますが、住まい造りで欠かすことができなく、大切な要素の①工事店・工務店様選びと本来は皆さんのパートナーとして機能すべき②建築設計事務所様選びを間違えた事に起因しています。
2)住まい造りに関して『事前勉強不足』による事に起因。
・住宅瑕疵保険(完成引渡後10年間保証)に加入の工事業者様を選択する。
・住宅保証機構の『住宅完成補償制度』に加入の工事業者様を選択する。
ただし、これらの保険では、完全に総ての費用保証が確保されませんので、被害を最小に留める程度の保険と解釈したほうが良いでしょう。
3.トラブルを予防する
1)トラブル予防の一番は、信頼できる工事店・工務店様と建築設計事務所様を選ぶ事が重要です。その選び方については、『安心で信頼できる工事店・工務店の具体的選び方』と『正しいパートナー設計事務所の具体的選び方』をご覧戴き、各業者様を慎重にお選び下さい。
2)次に、これも信頼できる設計事務所を探すことを前提に、一般的に造る側の『施工店(工事店・工務店)』と監理側の『設計事務所』を別々に機能させる事です。俗に言われる工務店様等が対応される『設計施工・一体』を『設計施工・分離』にし、品質と費用を適切に管理することが大切です。
3)少しでも問題と思える時は、迅速に文書にて問題の当事者に対し『異議を申し立て』をし、関連機関の『住宅専門家相談/住宅リフォーム・紛争処理支援センター:予約制』TEL0570-016-100(年末年始・土日祝祭日を除く平日10:00~17:00)に相談する。
※本コンテンツが、お気にいっていただけましたら、お手数ですが、本頁最後の箇所の四角い『★いいね』ボタンのクリックをお願い致します。
※一歩ずつ、少しずつ、確実に、貴方の住まい造り計画が前に進み、理想に近づく事を願っています。