このブログは、住まい造り専門サイトの藤野貞雄『MY HOME -STYLE 住まい設計工房』東京内のコンテンツの『造作家具|貴方だけの価値』をブログとしてまとめた内容です。
住まい造りの楽しみの一つに、家具選びがありますね。
人によっては、『このソファーが欲しかった!』、『このベッドに寝る事が理想だった!』と、お住まいへの夢は膨らむばかりです。
住まい造りの中で、理想の間取り図が完成に近づくにつれ、その間取りと皆さんのお好みに合った家具の検討が必要となります。
この頁では、家具選びと造作家具(家具造り)に関して、皆さんが事前にどのような事を検討されると住まい造りが滞りなく進められるかをご案内致します。
造作家具について検討される際は、本サイトの『How to 詳細設計』を併行し参照されると造作家具の価値を少しご理解いただける事でしょう。
【ご注意】(間取り図は、閲覧可能ですが、ダウンロードは出来ません。当方からデータか印刷物で送付致します)
~★~☆~※この度は、藤野貞雄『MY HOME-STYLE住まい設計工房』東京のブログにお立ち寄り戴き、大変ありがとうございます※~☆~★~
1.新しい住まいで使いたいお気に入りの市販家具を事前に決める
せっかくの住まい造りですので、お気に入りの家具など当然使いたいものですね。ですが例えばお気に入りのソファーが実際の間取り図のリビングに配置すると、思った以上に大きく場所をとる場合などよくある失敗例です。
家具に関して、その家具が配置された空間をご自分でイメージする事が、実際には無理である事や他の空間や家具に影響する事はよくあります。本当に欲しい家具などがある場合は、必ず現物を確認し、現物確認が無理な場合は、メーカーや販売店などに実際の製作寸法を確認し設計者に伝える事が大切です。
特に、マンションリフォームをご計画の方は、家具を配置するスペースが限られる場合が多く、お気に入りの家具が配置できない場合もあり、注意が必要です。
出典:cassina
2.住まい全体の家具テースト(材質・色合い等)を家族で話し合う
住まい造りの中で、室内の仕上げ材・扉と枠などのコーディネートと合わせて検討が必要な事が、家具のテーストです。このテーストがマッチしていないと、ちぐはぐな空間となり、折角の住まい造りが台無しになってしまいます。
特に、ご家族が集いくつろぐリビングとダイニング、和室などは可能であれはご家族皆さんで気にいったテーストの家具を採用した方が良いでしょう。
検討する共有アイテムとしては、ソファー、リビングテーブル、ダイニングテーブル、ダイニング椅子、リビングボード、座卓、座布団、食器棚、飾り棚などがあげられます。
一般的に言われるコーディネートの基本として、明るい色合いか落ちついたダーク色の色合いか、あるいは中間色かは最低限決めておいた方が良いでしょう。
ここで、忘れてはいけない住まい造りの要素として、共有の収納機能が必要となります。この共有の収納機能を家具(市販される移動式家具)とするか建築側(大工さんとうで造り込むとの意味合い)にするか、また造作家具(特注の家具で建物躯体に固定する)とするかは、間取りの打合せと一緒に検討が必要です。
その際リビングやダイニングで使う家電製品のテレビ、ステレオ、レコーダー、電話、掃除機、加湿器などそれを何処で使い収納するか決める事が大切です。
②家電類:テレビ、ステレオ、レコーダー、電話、掃除機、加湿器などそれを何処で使い収納するか決める。
3.市販家具と造作家具の違いを知る
はじめに、家具選びや造作家具はカーテンなどと同じで、予算をどの程度にするか事前に決めておく事が大切です。グレードの違いで、数万から数十万の価格差が生じますので、住まい造りの計画が進む前から、ご自分の好みの家具の価格がどの程度なのかを知っておくことが必要です。
市販家具は、テーストを統一した家具製品以外は、夫々の家具をうまく組み合わせて空間をコーディネートする事となりますが、その為には大変な時間と労力を必要とする為、住まい造りの中でしっかりと日程を確保し取組む事が必要です。
また、市販家具は家具を選んで置くだけとなりますので、例えば本棚や衣類のクローゼットなどは地震の際に転倒する事例が多く、可能であれば造り付の造作家具とした方が安心で、更にコーディネートし易くなります。
頁末に『主要家具メーカー・販売店一覧』を掲載していますので、先ず閲覧され学ぶことから始めましょう。迷いだすときりが有りませんが、住まい造りの楽しみとしてみて下さい。
次に造作家具について、住まい造りの中で、間取りに合わせた家具が必要となる場合があります。特に、空間を立体的に活用する場合や市販家具で販売されていない家具を検討したい場合は造作家具がお薦めです。
造作家具の一つの例として、リビングの収納庫を検討する際、建材メーカーや市販家具では、一般的に奥行が同じ収納庫を組合せて検討する事となります。
例えば、奥行が同じ収納庫でDVD収納を考えた場合、奥行が45㎝~60㎝ほど有る為に、DVDを収納する際は市販家具に入る形状の市販のDVD用収納庫を収納庫の中に入れるか、DVDが前後に二列から三列収納され、出し入れがとても不便となります。この場合、造作家具でスライド式の引出収納があると出し入れが簡単でDVDタイトルも一目見て、見たいDVDを探す事も可能ですが、それは造作家具ならではの価値となります。
また造作家具の機能面以外では、家具のテースト(材質・色合い等)を独自に決められますので空間をコーディネートし易くなります。
このように、貴方だけの造作家具の価値は、機能とテーストの両面から拘りある住まい造りをサポートしてくれる価値があるのです
②特に、趣味の要素で特殊な形状や物は、物の出し入れや『観る・見せる』楽しみもあり、市販家具より造作家具として考えた方が良い場合が有ります。
4.家具リストを作成する
住まい造りの中で、間取り計画と併行して必ず事前に欲しい住まい造りに関する情報が、そのお住まいで使用される家具の使い勝手と形状とどの部屋に配置されるかです。代々引き継がれている家具や今ご使用中の家具を、継続し使用されたい場合なども含めて、家具リストを事前に作成しておきましょう。
その際、クローゼットや納戸の中に配置する物と見せたい家具は事前に決める事が大切です。
5.造作家具にしたい・するべき家具を決める
此処までの過程で、ほぼ家具に関しての事前の検討が済んだ事になります。
住まいの間取りや暮らし方によっては、造作家具が必要でない場合もあります。
逆に、造作家具にしたい場合は、事前に設計者と細かな打合せが必要となります。皆さんはご自分でイメージされる家具に関して、家具表面の材質や色合い、使い勝手などのご要望を話される事で、市販の家具やメーカーの家具で対応可能か等の判断後に、造作家具が良い場合は、設計担当者が造作家具を考案し、皆さんと打合せしながら予算調整と仕様決めを進め、最終時点で正式な図面や見積書で皆さんはご確認する事になります。
建材の開発が進み、造作家具の芯材や表面素材なども改良され、予算に合わせて造作家具を造る環境が整ってきており、極端に材種や表面仕上げに拘らなければ中級(数十万単位)程度の市販家具と、ほぼ同程度の費用で製作可能となってきています。昔から定評がある百貨店様が製作される造作家具や高級品を製作する老舗の造作家具店以外は、造作家具も身近に利用できるようになりました。
家具というと多くの方が忘れがちになる事!?それは家電製品との関係です。
最近では、家具の内部に家電製品を収納する事が一般的になってきており、配置される家具の周囲で使用する家電製品と合わせて家具を検討する必要があります。
6.主要家具メーカー・販売店・家具学びの参照サイトご案内
家具選びと照明器具選びは、住まい造りにおける『ご縁』を意識せずにはいられません。間取りとお部屋の内装で、ほぼ空間イメージは出来上がってきますが、最後の決め手は、家具選びと照明器具選びと照明計画となります。
特に、家具類はその存在感で空間のイメージを決定するほどの影響力がありますので、本頁第1項に記載のように、気に入った家具で住まい造りに使用したい物は一番初めに決める必要が有るのです。
ここでは、『家具にあまり詳しくない方々がどのように家具選びをすればよいか』を分かりやすくご紹介します。
【重要】本6項の記事は、2018,04,13時点での記事です。
また、IKEA様等の普及価格帯家具店様の情報は掲載しておりません。
1)家具選びの行動-Ⅰ|家具メーカーと家具のイメージを知る。
①TABROOM|リクルート様が運営する国内最大級家具サイト。多様な条件設定(下記図表の※印の個所)で家具が検索でき、販売店・価格まで確認できるサイト。このサイトだけでも、ブログ記事を含めると多数あり、見方(ブランド毎に閲覧すると)によっては一日かかります。国内外の家具ブランド紹介から販売店紹介まで家具学びの入門サイトです。楽しみながらじっくりと選ばれると良いでしょう。下記の画面をクリックするとリンクします。トップ画面から製品毎の検索が効率的です。