この頁では、住まい造りの重要な要素である、住まいの中で暮らす人に焦点をあてご案内致します。
多くの方は、ご自分の生い立ちの中、何らかの住まいで日々の暮らしを経験されています。生まれてこのかた戸建住宅のみにしか生活したことがない方から、逆に、マンションの集合住宅でしか生活された事がない方も多くある事でしょう。
住まいの形態が戸建住宅やマンションの場合で、暮らし方は当然少し違いますが、ここでは、そこに暮らされる貴方(ご自分)とご家族の住まい造りに関する本音を明らかにしていきます。
1.今のお住まいの暮らしを改め『ご自分らしい暮らし方を考えてみましょう!』
ご両親様の保護のもとに生活された独身時代から、自ら家主となり単身者またはご夫婦となられた方やご家族世帯の皆さんは、今のお住まいで、日々の暮らしを営んであります。
日常生活は、洗顔や朝食に始まり掃除・洗濯など自ら家事に勤しむ毎日の連続。
そのような日々の生活で、『今は、こうなのだけど本当はこうしなければ・・・』や『今の家の間取りはこうだから、こうするしかないか?』などと思われる事はありませんか?
何故そのように感じるのか?それは、今のお住まいでの暮らし方の意識と行動が、本来のご自分の意識と行動に合っていない事が一番の原因です。
お住まいの中での生活習慣は、往々にして住まいの間取りの影響を多く受けます。
これから先に、住まい造りをご計画予定の皆さんは、今のお住まいでの生活習慣を改め、『ご自分らしい暮らし方を考えてみる!』ことから始めましょう。
住まい造りにおいて大変重要な事ですので、可能な範囲で本音のご自分をさらけ出し、ご自分らしい暮らし方を追求し、考えをメモ書きしましょう。
2.ご夫婦とご家族で『どのようにしたいか理想の姿』について話し合いましょう!
住まい造りに関してのお困り事?それはご夫婦での意見の食い違いです。例えばキッチンに関してご主人様が料理好きな方の場合、奥様との意見やご要望が異なる場合があります。また、お子様の躾のあり方で、ご両親様のご意向がお子様と食い違う事もよくある困り事です。
住まいは生活習慣の躾の場でもあります。
身近な例で、ご夫婦の寝室に関して住まい造りをきっかけに、ご夫婦の寝室を別にされる方もあります。私が経験したケースは、ご主人様のイビキで奥様が眠れない事がおありになる場合で、奥様には少し睡眠不足によるストレスが溜まっていられたようです。
日常、忙しくなかなかご夫婦やご家族で時間を取り、お話し合いをされるご機会は少ないでしょうが、ご夫婦といえども、元々は他人の関係からの始まりです。
他者を認め尊重しあい、『改めるべきは、改める!』事を、住まい造りを機会に是非、ご夫婦とご家族で別々の機会に実施される事が住まい造りにおける重要点です。
面倒だからとご夫婦とご家族の話し合いを一緒にすると、発見は難しいでしょう。
先ずは、ご夫婦お二人でのお話し合いを実施され、その後にご家族全員でのお話し合いをなさって下さい。
難しく考えず、日々の暮らし中での互いの生活習慣に対する意識と行動を聴くこと『なぜ・どうして?』から始め、最後に『どうしたい・されたい!』のか、お互いが確認しあい終了です。事前にお互いの確認内容をリストアップしておきます。
確認方法の例として、ご主人様への質問例は『家に着いたら初めに何処で何をしたい?』、『鞄は何処に置きたい?』、『本当は通勤靴が何足欲しいの?』、『どうして何時も靴下を脱ぎっぱなしなの?』など。奥様への質問として『本当は何処で化粧をしたいの?』、『お出かけの時、着替えは何処で?』、『家族の衣替えの衣類は何処に仕舞いたいの?』など、日々の暮らしの当たり前の事からお互いの意向と意識と行動を確認しあいましょう!
今までの経験から必ずと言って良いほど『そうだったんだ!』が発見されます。
3.現状と理想の姿とのギャップ要因が『住む人』か『住まい』か明確化しましょう!
此処までの段階で、皆さんご自身とご夫婦、ご家族の生活習慣や住まい造りへの想いが確認されています。これからは、確認された内容等、つまり「現状と理想の姿のギャップ要因が『住む人』か『住まい』」かを明確化します。
この工程は、ご家族で済ませ、要因をメモ書きした資料を設計担当者に手渡しても良いですが、要因を明確化する工程自体に設計担当者が参加した方が進展が早く効率が良いと思われます。
これで、住まい造り計画において、ご家族の本音の意向等をもとに本格的な間取図の作成を進める事が可能となります。この工程での成果物は、一般的には『建て主様のご要望書』と同格です。この工程が住まい造りの中で重要な点である事をご理解戴けたのではないでしょうか?
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※一歩ずつ、少しずつ、確実に、貴方の住まい造り計画が前に進み、理想に近づく事を願っています。