この頁では、住まい造り計画の中で、本サイトが未だ自信を持ってご提案できない(工事費・維持費・快適性など、総てにおいて満足できない意味)『住まいのアイテム:暖房設備』のご紹介を致します。
本サイトご訪問の皆様は、この頁に記載の内容から、『貴方好みの暖房方式をご選択され、住まい造りの一助として、お役に立つ事を願っております』
1.はじめに
コンテンツのタイトルは『各種暖房方式の比較紹介と理想の床暖房・暖炉の薦め』と表現をしていますが、『何を基準に選択するべきか!?』は、初期投資(工事費)費用・運転費用(維持費)・快適性・安全性などの総てにおいて、残念ながら満足できる暖房設備は存在しておりません。
本頁では、これから先、住まい造りをご計画される皆様に、①暖房方式の基本的な知識、②専門性が高い暖房方式の『学びのサイトご紹介』、③基本的暖房方式の考え方をご紹介致します。
その前に、本サイトのコンテンツ『住まいの結露対策』に記載の、『窓を含めた住まい造りの断熱性能の確保』が大切になりますので、住まい造りの快適性を『暖房方式』にのみ頼るのではなく、双方を並行して実施される事をお願い致します。
特に、床暖房方式は、住まいの断熱性能が大きく影響します。日本国内では過去に実施例が少ない、『断熱仕様4等級』を完璧に実施されれば、現在の様々なサイトで紹介されている暖房方式の効果以上の実感を得られると考えます。
逆に、断熱性をないがしろにし、暖房方式のみで快適性を追求しても、無駄な事になりますので、ご注意下さい。
また、寒冷地にお住まいの方々にとっては、本格的な寒冷地の暖房方式の選択においては、あまりお役立ちする可能性が低いと考えますが、目次の6項だけでもご参考になるのでは?・・・と考えます。
2.各種暖房方式のご紹介
暖房の方式には、①輻射式、②対流式、③伝導式の3種類があります。
伝導式は、湯たんぽや電気毛布などの部分的な個人対応の暖房方式の為に、本頁では、輻射式と対流式に関して下記図表でご紹介致します。
上記図表中で、暖炉を使用する場合は、その位置と大きさで、暖炉を設置する室内の仕上材等に法規制(指定の個所に燃えない仕上材を使用するなど)を受ける場合が有り、注意が必要です。
3.床暖房と温風暖房方式の特性比較
▼下記図表は、暖房方式の床暖房と温風暖房を様々な視点から比較したものです。
住まいの気密性が向上し、比較的暖房効果が出やすい住まいとなりつつありますが、冬になると足元が冷え、エアコンを使用していても、寒く感じるのは、暖気が上部に溜まり、肝心な、そこに暮らす方々が冷えを感じるなどは、現在、貴方が選択された暖房方式が間違った選択をしている事の結果であるはずです。
4.床暖房方式の各種工法比較
▼下記は、床暖房熱源を温水と電気に分け費用・特徴・耐用年数などを比較した図表です。この図表を参考に、暖房方式選択の一例をご紹介します。
【暖房方式選択事例の与件】
①仕上げ材に無垢の板材を使用したい。
②家族構成は、ご両親(高齢者65歳以上)と乳幼児が同居の世帯。
③資金力(借入と自己資金+預貯金)はあり、ご両親の年金からの提供も可能。
④計画の住まいは、戸建住宅
以上の与件から、事例では上図表から「①温水式の列」の3項~5項と7・8項を熟考し、温水式NO.1④の「太陽熱利用温水器」の床暖房採用を選択します。
本頁の冒頭に、『自信を持ってご提案できない住まいのアイテム:暖房設備』とご紹介していますが、それは現状、全ての視点(評価項目)が満足できる暖房方式は存在しない事に起因します。
2018年3月現在で、現状メーカー・業界の技術力を前提に、暖房方式に関する最終の選択肢は、『①選択する暖房方式で、何を優先し実現されたいか?!』と『②その為に何を断念し又、その事に対し如何に備えるか?!』と考えます。
5.適材適所の床暖房方式選択
前4項の比較図表から、ここでは幾つかの選定条件を前提に床暖房方式をご紹介します。床暖房は温風式暖房とは異なり、工事費等に費用がかかり、工事内容も大掛かりとなるので、適材適所として、慎重に床暖房の仕様を選択する必要があります。
【お願い事項】
本頁内では、ご参考に幾つか販売・施工メーカー様をご紹介していますが、各社へのご相談等は自責にてご対応をお願い致します。
1)選定条件|工事費用を抑えて床暖房を実現したい方の場合
・工事費用等で費用がかさむのは温水式です。コストを抑えた床暖房を選定する場合は、電気式から選択する事になります。
・電気式では、PTC仕様が熱効率もよく、工事費用を抑えて工事が可能です。
・商品のメーカーによっては、無垢フローリング板も施工可能です。
⇒参考メーカー:㈱アルシステム。http://www.irsystem.co.jp/
2)選定条件|より安全で長時間使用可能な床暖房を選択したい方の場合
・お子様が小さく、また高齢者が同居される場合は、温水式で太陽熱利用温水器を熱源とした床暖房。(電気式でもメーカーによっては表面温度が30℃前後の商品を開発し出しています)
3)選定条件|狭い部屋や住まいの一部を床暖房としたい方の場合
・重い物を置かないのであれば、ホットカーペットで代用するのも選択肢です。
4)選定条件|家族が集う、広いLDKに導入し、無垢板材を仕上げにしたい方の場合
・広い面積での熱効率が良い、温水式がお薦めです。使い方や時間帯に合わせてご家族で団らん後には、切替器(暖房する部屋等を設定)で子供室やLDKの一部へ温水を供給し暖房することも可能です。
6.今後、期待される暖房方式(お手軽な暖炉?)
本頁は、2018.03.19現在での情報を元に作成しております。
暖房方式に関して、各メーカーでは技術開発にしのぎをけずり、既に電気系の床暖房でも、表面温度が30℃前後の商品を販売し、電気式床暖房のあるメーカーでは長時間利用時の低温火傷の問題を解決しています。
ヒートポンプ熱源機の課題ので一つであった、「寒冷地では外気温が低すぎる為にヒートポンプ熱源機は使用できない」のは、今では「―20℃」でも稼働する機器が、あるメーカーで開発され解決しました。
数年後には、業界で新たな技術開発が打ち出される事もあるでしょう。
この項目では、2015年前後から話題となっている、「バイオエタノール」を燃料とする住まい造りで使用可能な「暖炉」をご紹介致します。
バイオエタノール燃料を燃焼させると二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素は植物を成長させる大切な糧になります。
石油などの化石燃料のように有害な物質を排出する事は有りません。エネルギーの生成と燃焼を繰り返す事が出来るカーボンニュートラルな燃料です。
カーボンニュートラルとは燃焼して発生する二酸化炭素と、原料が吸収する二酸化炭素が同等の量である事を意味しています。
それでは、メーカーではなく第三者的バイオエタノール暖炉サイトをご紹介致します。
燃焼器具の為、①換気が必要 ②燃える物の傍に置かない ③本体は熱くなる
等の3点にご注意下さい。
▲記事内にAmazon様取扱のバイオエタノール暖炉が紹介されていますが、
暖房機能としては期待できない商品もあるようですのでご注意下さい。
それでは、2018年のJAPAN SHOPに展示のバイオエタノール暖炉を紹介致します。
“国内最大手のバイオエタノール暖炉エコスマートファイヤー輸入元 運営:株式会社メルクマール”
最後に上記エコスマートファイヤーの販売代理店様の燃焼実験記事をご紹介致します。
バイオエタノール暖炉計画予定や購入を検討される方は一読の価値があります。
マンションリフォームでも設置可能なお手軽さも、商品としての魅力です。
7.暖房方式学びのサイトご紹介
ここでは、皆さんが知っておかれると大変参考となる住まい造りの床暖房に関する専門的なサイトをご紹介致します。
何時もの表現となりますが、「各サイトの記載内容に関しましては、皆さん独自の判断(自責)でご一読下さい。」
【ご注意!】
以下にご紹介のリンク先記載内容は、微妙に表現が誤解される内容もあり、例えば「一般的には○○と言われる内容が」記事内では逆の表現で記載されていたりしております。下記の9つのリンク先とそれ以外の様々なサイトの記事内容を比較・判断され、ご自分なりの見解を見出す必要性が有ります。
1)日本床暖房工業会:床暖房に関するQ&Aと『事例紹介』の頁(コンテンツ)で床暖房の様々な種類を分かりやすく、まとまって紹介されています。床暖房の入門書的なサイトですので、初めにご覧になる事をお薦めします。
2)床暖房で快適.com:各種熱源の床暖房紹介 運営RINAI
リンナイ:立上げは温水+運転は電気の新暖房↓各種暖房比較
3)ウチコト:運営東京ガス「床暖房をお得に使いたい! 」ガス温水床暖房の【上手な使い方】5つと【注意点】3つ
4)家庭・家計の節約術:「床暖房のガス代はつけっぱなしの方が安い?」など電気・ガス料金比較サイト 運営:株式会社グッドフェローズ
5)電気と暮らしの知恵袋:暖房方式毎のガス・電気代等比較 運営:エネチェンジ(株)
6)温水暖房専門・省エネ:運営:MHPシステムサービス㈱ 独自自社製品施工
7)日経アーキテクチャー床暖房批判記事:運営:日本経済新聞
8)リフォームで床暖房:低温水床暖房『うらら』 運営:富士環境システム(株)独自に自社品の床暖房木材適合試験を実施。桧無垢板格安品もある。有料で他社品も検証を実施。
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※一歩ずつ、少しずつ、確実に、貴方の住まい造り計画が前に進み、理想に近づく事を願っています。