この頁では、類似の『ご自分とご家族を知る』の頁とは違う視点から、『住まいに住む人に焦点』を当て、ご案内致します。
より皆さんのご生活に密着し、深掘りした視点から『住まい造りに関する大切な皆さんの思考』を明確化していきます。
1.住まいの不満とは(不満を考える)
『狭い』、『古い』、『収納が少ない』など、お住まいに関するご不満やご不便は、よく耳にする話です。
例えば、マンション住まいの場合は、通称『専有面積』と呼ばれる、住戸区画の面積制限の規制の中で間取りを計画せざるを得ません。当然ですが、30坪の100㎡規模を欲しい方が、80㎡規模のマンションでは、全体の面積が20㎡(約12帖強)少ない為に『狭い!』と問題になりますが、少し見方を変えて、『この部屋は少し狭くなるが、その分この部屋は広くなり使い易く、ゆったりとした空間となった』などの事例は沢山あります。
この事例のように、絶対的(物理的)な不満は、解消されない場合もありますが、住まいの一部に対する不満や、使い勝手の不満などは、少し工夫する事で大きく改善され快適な住まいとなる場合が多くあります。
大切な事は、皆さんのお住まいのへ不満が、『今の住まいで暮らす中での不満なのか』つまり、『住まう方の考え方や暮らし方が、今の住まいに合致していない為か』を明確にする必要があります。
住まいでの日々の暮らしの不満原因が、何なのかを具体的に考えてみましょう。
2.日々の暮らし方を、改めて考えてみましょう
皆さんは『日々の暮らし方を、今の住まいに合わせて暮らしている』とお感じになったことは有りませんか?
例えば、『衣類のアイロンがけ』は『どの部屋でどのようにされていますか?』との質問への回答では、『ダイニングのテーブル上』、『和室の畳上で』、『ユーティリティにアイロン台を置き立ったまま』など、その場所と方法は様々です。
そこには、『住まいに合わせた皆さんの暮らし方』があります。
そこで、大切な事は、『本来はどのようされたいのか』、『どのようであって欲しいか』なのです。つまり、ある面で理想の姿を追い求める事です。
ここでもう一つ質問を致します。『日々の洗濯は何処でされ、洗濯物干しは何処でされますか?』
マンション住まいの方々は、ほぼ同じ回答の『洗面脱衣室で洗濯し、ベランダに洗濯物を干す』ですが、では追加質問で『洗濯物(衣類・下着類)の整理は誰がどのようにされますか?』
回答は、同じマンション住まいでも、ご家庭により様々な状況が予想されます。
もう少し、深掘りをしてみましょう。
戸建のお住いでお風呂が1階の場合、皆さんは『何処で洗濯をされ、何処に洗濯物を干されますか?』、さて、皆さんのお答えは如何でしょう?
更に深掘りします。お風呂が二階の場合、皆さんは『何処で洗濯をされ、何処に洗濯物を干されますか?』ご自分で想像し考えてみて下さい。
この戸建住宅の場合の質問は、住まい造りに関して日々の暮らし方に関わる重要な質問しているのですが、その内容は『入浴・脱衣・洗濯・洗面・物干・洗濯物の整理』に関して、『皆さんがどのようにされたいのかを質問し提案をしている』のです。
この質問は、戸建住宅の住まい造りの基本として、LDKが1階にあり、浴室・洗面脱衣室が2階にある場合を前提に考えると、入浴時にはご家族は皆さんが必ず上下階を往復し、洗面時も上下階を往復し、洗濯時には家事をされる方が洗濯と物干で上下階を往復することになります。
この『一般的には当たりまえのお住まい』は多くの方々が計画される内容ですが、このようなお住いでの日々の暮らし方を皆さんは、本当に望まれているのでしょうか?
この住まいの形態は、乳幼児の小さなお子様があるご家庭やご高齢の方がご同居のご家族には、上下階の移動が介助する方々やご本人には、少しつかいづらいお住いとなります。
一方、2階が浴室とした場合、入浴時の上下移動は無し、洗面時の上下移動無し、洗濯物干しを2階のバルコニーで実施すると、洗濯物の整理も上下移動無しとなります。但し、洗濯される方のみが洗濯時と物干時と洗濯物整理時の3回は、上下階を往復することになります。
つまり、住まいの間取りと暮らし方がマッチしていないことになります。
皆さんのお考えでは、如何でしょうか?
もう一度、『日々の暮らし方を改めて考えてみませんか?』
3.間取りに合わせた暮らし方?それとも貴方だけの暮らし方?
ここまでのご案内で、皆さんはこの項目のタイトルの意味がご理解いただけると思いますが、『日々の暮らしは、そのお住いの間取りと、お住まいになる方々の暮らし方が、密接な関わりを持っています』
漠然と、一般的な『間取り図に合わせた暮らし方』をされたいか、それとも『貴方だけの暮らし方を反映した間取り図を追求』されたいかで、日々の暮らしの不満やストレスが解消され、貴方だけの寛ぎと癒やしの住まい造りを実現できるかが決まることになります。
最後に、住まい造りは、ある面で躾や家訓・教育方針などを含めて考える必要がありますので、『ご自分を知りご家族を知る』でご紹介しましたように、ご家族で住まい造りに関する話し合いをされることをお薦め致します。
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※一歩ずつ、少しずつ、確実に、貴方の住まい造り計画が前に進み、理想に近づく事を願っています。