このブログは、藤野貞雄『MY HOME-STYLE住まい設計工房』東京が提供しております。
今回のテーマは、『Vol.2|5人家族で3LDK?に楽しく暮らす!間取作成思考方法|住まい設計講座』です。
このテーマでブログ投稿活動を始めた時期は、2017年の初め頃ですが、当時は、『5人家族』と入力し検索して、検索タイトルは少なかったのですが、最近では、かなりのタイトル数がみられるようになりました。
恐らく、5人家族の方々が増えて、皆さんなりのお悩みが有る事から、沢山の方々が検索してあるのかもしれません?
~★~☆~※この度は、藤野貞雄『MY HOME-STYLE住まい設計工房』東京のブログにお立ち寄り戴き、大変ありがとうございます※~☆~★~
前回の『Vol.1|5人家族で3LDK?に楽しく暮らす!』では、分譲マンションのリフォームを前提に、ベランダ側間口が6mに満たない、床面積約64㎡の5人家族の間取り図ご提案をご紹介しました。
既存の古い間取りを、『MY HOME -STYLE 住まい設計工房』の設計者としてご評価し、新たに5人家族のテーマを付加し、それならば、このような間取り図の『5人家族で3LDK?に楽しく暮らす!|狭小面積』を、詳細な設計趣旨とあわせて、ご提案させていただきました。
今回は、分譲マンションや中古マンションご購入後のマンションリフォームを前提に、『5人家族で住まう場合の間取り図作成の考え方・具体的な床面積規模別の間取り図・設計趣旨』をご紹介致します。
【ご注意】
①尚、このブログ内で記す5人家族の対象となるマンションは、通常は3LDK規模で販売されているマンションの事ですので、4LDK規模のマンションをリフォームする場合とは異なりますので、なるほど!『狭いけれど、こうすれば良いのか!』とのスタンスでご一読戴けますようお願い致します。
②掲載の図面は、総て『MY HOME -STYLE 住まい設計工房』の設計となりますので、図面のダウンロードは、御控え戴けますようお願い申し上げます。
③本サイトのオープン記念として、2018年の末迄の期間は、ご入用の図面が有りましたら、『お問合せ』フォームにご記入を戴くか、お電話『03-6479-6046(平日19:00~21:00、土日祝祭日10:00~17:00)』で、お気軽に『必要な図面』をお申込戴けましたら、メールで詳細寸法が明記されたオリジナル図面(基本設計図)を無料でお送り致します。
1.5人家族で住むマンションリフォーム|間取り図全体の考え方
1)住まいの共有部にゆとり(面積・収納量拡大・複数使用など)を!
下記図表は、リクルートのSUUMO様と住まいの専門家選びを支援する『SUVACO』様が独自に実施したマンション間取り等への不満点ランキングです。(茶色囲み線が注意点です)
このアンケートの結果とサイト記事から、全体の考え方に影響する住まいの部位・要因として、『キッチン・収納・水廻り設備・狭い』があげられます。SUVACO様リンク先:https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-0754/
それでなくとも、5人家族の方々は、4人家族のお住まいより、お一人多くの方が同居される訳ですから、当然、個室の面積は狭くなる事が前提となります。
そこで、5人家族の住まい造りにおいて大切な事は『水廻りやLDK等のご家族が集まるところとその収納計画』は、よりゆとりを持って間取り図の検討を進める必要があるのです。
2)『水廻りやLDK等と収納計画』の具体的指標とその理由とは
・洗面脱衣室は、複数の同時使用と、脱衣と洗面の同時使用が可能な事。
理由:お子さんが成長され通学や通勤をされる場合、朝の洗面室は混雑します。入浴中に手洗や洗面を使用出来ないのは何かと困りますね。
・浴室の広さは、基本を1418(奥行140㎝で間口180㎝)前後とする。
理由:お子様が小さいうちは、ご家族やお子様同士で入浴し家族間のコミュニケーションやスキンシップで家族愛を育成しましょう。洗い場の幅は、100㎝以下では、洗体時に石鹸泡が湯船に入ります。
・玄関や廊下には共有の物入れや下駄箱等を充実させる。
理由:子供靴は小さくても収納可能ですが、革靴・ヒール・スニーカーなどあっという間にお子さんは成長され、オシャレにも関心を持たれると、玄関は靴だらけになります。
・LDKには、移動式家具ではなく固定位置の収納庫を設置する。
理由:薬などの小さな物は家具でも収納可能ですが、掃除機・加湿器・空気清浄機・ウォーターサーバーなど使い易い位置にある事が大切です。(造作家具などの固定式はOK)
・ダイニングやソファーは、極力、家族全員の席が確保できる事。
理由:お子様たちは、成長されるほどに通常は少し狭い部屋や共有部屋で過ごされますが、家族のコミュニケーションが途絶えるきっかけは極力なくし、家族の皆さんが一緒に居れる場所を確保する事は『家族の絆』の第一歩です。お子様たちがLDKに集いたくなる工夫が必要です。また、極力、キッチン前カウンター等の個食は控えた方が賢明でしょう。
2.5人家族で住むマンションリフォーム|子供室の考え方
各部屋が個室となる場合を除き、考え方としては、以下のニ種類があります。
個々の物理的(住まいの広さと寸法規制)な条件と、そこに住まう方々のご意向とご両親様のご意向を反映し、適材適所の方法を工夫し具体的な間取り図をに創り上げます。
1)子供3人が同性の場合
①学習室(コーナー)+就寝室(コーナー)の2つのコーナーに分けて計画。
利点:子供間のコミュニケーションが良くなり、学習や日常生活において上のお子さんが下のお子さんの面倒を観る等のリーダー資質など、お子さんの育成に役立つ。他者を尊重し配慮する姿勢が育成される。
欠点:受験時の時など、お子様の計画に即した勉強方法(例えば夜遅くまで勉強するなど)が、兄弟に気兼ねし出来ない可能性が有る。イヤホン以外で音楽を聞き難い。模様替えがし難い。
②二人部屋と一人部屋に分けて計画する。
お子さんの性別で分けて考える場合と、年齢や時期(受験時)に分けて考える場合があります。
利点:二人部屋の場合は、前述1)項の利点に同じです。お子さん同士の愛称を活かし部屋を割り当てられる。二人部屋と一人部屋で模様替え出き、兄弟(姉妹)間で楽しめる。
欠点:お子さんの成長期に異性間の部屋別に分ける必要がある。間取りにより、二人部屋と一人部屋の自然な風通しが悪くなる場合が有る。
2)子供3人が異性の場合
①同性の二人部屋と一人部屋に分けて計画する。
利点:二人部屋の場合は、前述1)項の利点に同じです。
欠点:二人部屋のお子さん同士の相性が悪い場合は問題となります。間取りにより、二人部屋と一人部屋の自然な風通しが悪くなる場合が有る。二人部屋と一人部屋で模様替えは出来なくなります。
このように、お子さんが3人の場合、3人共に個室以外の形態で計画する場合は、お子さんが独立(ご結婚され所帯を持たれる迄)される迄、お子さんの成長を考慮し、様々な状況を事前に検討する事が大切です。
3.5人家族で住むマンションリフォーム|規模別間取図例と設計趣旨
1)専有床面積|60㎡代
▼専有床面積:約64㎡ W=5.6(バルコニー側間口) S=11.87(住戸奥行)・・・以降同じ
|設計趣旨
①洗面室は二人同時使用と、洗面と脱衣の同時使用可能な間取りです。
②トイレの扉は、LDKや子供室に出入時の扉の交錯・事故を避ける為に、内開きとします。当然、手洗器は独立させ、一クラス上のレストルームとなります。
③浴室は奥行きが120㎝ですが、間口は180㎝あり、洗い場の幅は100㎝あり少し余裕です。
④子供室は、個室として使用可能な最小面積のベッドを含め約4帖の広さが基本です。
⑤子夏の時、子供室へ風の取入口は、逆の位置となる為、LDK側の内窓から風を取入れます。
⑥子供室3室間とも、部屋上部の通気孔から風通しを配慮します。
⑦子供室約4帖のロフト式ベッド下は、共用物入として両側から使用可能ですので、子供の頃の思い出や用具類の収納が可能です。
▼専有床面積:約69㎡ W=6.4 S=10.70
【ご注意】(間取り図は、閲覧可能ですが、ダウンロードは出来ません。当方からデータか印刷物で送付致します)
|設計趣旨
①洗面室は二人同時使用と、洗面と脱衣の同時使用可能な間取りです。
②トイレの扉は、洗面室の広さ確保他の優先課題解決から、残念ですが外開きとなります。手洗器は、座ったままでも手が洗えるトイレとなります。
③浴室は、サイズ1418(奥行きが140㎝で、間口は180㎝、洗い場幅100㎝)の規定サイズです。
④キッチンがLDK入口直ぐに位置し、一般にも分譲されている間取りですが、やむを得ず、住いの品格としては少し低い間取りです。キッチンシンク側袖壁は外し、広さの演出をしていますが、来客時の不都合(キッチン内部が丸見え)時を考慮し、引戸を付けることも可能です。
⑤家族5人が食事やリビングで寛げるように、どちらの席も5人がけ以上を確保し、ゆとりを演出します。少しでも広いリビングとなるように、子供室との境壁を少し子供室側に移動し、その分をTVボード兼収納庫(造作家具)として、物が仕舞いやすい綺麗なリビングを目指しています。
2)専有床面積|70㎡代
▼専有床面積:約70㎡ W=8.45 S=11.05
【ご注意】(間取り図は、閲覧可能ですが、ダウンロードは出来ません。当方からデータか印刷物で送付致します)
|設計趣旨
①洗面室は二人同時使用と、洗面と脱衣の同時使用可能な間取りです。
②トイレの扉は、LDKや子供室に出入時の扉の交錯・事故を避ける為に、内開きとします。当然、手洗器は独立させ一クラス上のレストルームとなります。
③浴室は、サイズ1418(奥行きが140㎝で、間口は180㎝、洗い場幅100㎝)の規定サイズです。
④キッチンは、シンク脇の袖壁をあえて外し、リビングからダイニン側への奥行きを感じる斜めの視界を確保し、広さを感じやすい演出をしています。
⑤通常販売されている分譲マンションに見かける、廊下を入ると直ぐにダイニングがある間取りは、住いの品格としては、少し下がりますので、入口側はリビングとし、その奥側にプライベート使用となるダイニングを配置しています。ご家族が集い、寛ぎやすい少しゆとりの空間となります。
⑥子供室は、約9帖の部屋部屋に学習コーナーと収納庫コーナーと就寝コーナーに分け、更に、お子さんの成長を見守る為に、必ずリビングから子供室に入る間取りとしています。
⑦子供室の入口扉は、他の扉・本棚・クローゼットが干渉する箇所となる為に、スライド式3枚引戸(特注)とし、3枚の建具には通気口を設け、扉は閉鎖していても、通風が可能な工夫がされています。更に、学習コーナー廊下側の内窓を経由し玄関扉からか、外廊下側から風が抜けるように配慮しています。
▼専有床面積:約79㎡ W=6.75 S=12.65
|設計趣旨
①洗面室は二人同時使用と、洗面と脱衣の同時使用可能な間取りです。
②トイレの扉は、LDKや収納庫扉との交錯・事故を避ける為に、内開きとします。当然、手洗器は独立させ、一クラス上のレストルームとなります。
③浴室は、サイズ1418(奥行きが140㎝で、間口は180㎝、洗い場幅100㎝)の規定サイズです。
⑤LDKは、柱型を活かした隣戸側壁面一体の収納庫を造作家具(特注の家具)で制作し、収納庫・TV・食器棚等が壁に埋め込まれるデザインです。直接バルコニーへ出入りできないためにソファーを窓側に配置し内部が広く感じすレイアウト間取りです。
⑥本間取りの欠点:毎日の作業として洗濯物干し時には、都度、子供室を経由し出入りすることとまり、お子様の理解が必要となります。
3)専有床面積|80㎡代
▼専有床面積:約82㎡ W=6.34 S=10.70
【ご注意】(間取り図は、閲覧可能ですが、ダウンロードは出来ません。当方からデータか印刷物で送付致します)
|設計趣旨
①洗面室は二人同時使用と、洗面と脱衣の同時使用可能な間取りです。更に、2ウェイ方式の出入で、主寝室から直接洗面室に出入りできる工夫がされています。
②トイレの扉は、廊下を通行する人との接触事故を避ける為に、奥行(便器正面間口側)を広めにし、内開きとします。当然、手洗器は独立させ、一クラス上のレストルームとなります。
③浴室は、サイズ1418(奥行きが140㎝で、間口は180㎝、洗い場幅100㎝)の規定サイズです。
④LDKは、柱型を活かした隣戸側壁面一体の収納庫を造作家具(特注の家具)で制作し、収納庫・TV・食器棚等が壁に埋め込まれるデザインです。直接バルコニーへ出入りできないためにソファーを窓側に配置し内部が広く感じすレイアウト間取りです。この規模程度ですと約14帖のゆとりのLD(リビング・ダイニング)となります。
⑤本間取りの欠点:毎日の作業として洗濯物干し時には、都度、子供室を経由し出入りすることとまり、お子様の理解が必要となります。
⑥子供室は、二人部屋と一人部屋とし利用する間取りです。リビング側の子供室は、内窓と引戸の工夫から通風を考慮します。
⑦リビング・子供室二人部屋扉を細工し、通風を確保します。
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