幼稚園児都心部では、保育園が不足し過ぎ、保育園に入園の待機児童が多く、入園の見込みが立たない事が問題視されています。

 行政の対応が遅れている事から、自ら保育園を設立する方々も出始める状況でもあります。

 同じような事が、これまで長い間、一応の人生を送られ、これから定年を迎え、第二の人生を迎えようとする方々にも住まい造りにおいて大きな問題となります。

 今回のブログは、これから余生を楽しまれる住まい造りに関して、真剣に学ばなければならないシニア住宅の特性・注意点と具体的な対応事例をご紹介致します。

 

 

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1.初めに

 作年平成30年度に人口の27.4%の方々が65歳以上となる超高齢社会の国内では、シニアにとって『どのような点が問題となるのか?!』、皆さんは、ご存知でしょうか?

 

 

 2017,3,28付の毎日新聞発表では、特別養護老人ホーム(以降特養と記す)入所待機者全国で36万6139人と発表。施設数は約9,600か所あり収容可能人員は58万人。施設利用者対象者の条件として、2015年から入所対象者が『原則要介護3以上』とし要介護1~2の人は認知症等で自宅介護が難しい方に限定。

65歳以上の要介護度別認定者数の推移

出典:内閣府資料 ◆65歳以上の要介護度別認定者数の推移◆

特に、大都市で入所待機者は東京2万5237人、神奈川1万6691人、兵庫1万4983人などとなっています。

 

 

 要約すれば、現在の国内福祉環境事情は、公共の施設数は不足しており、入所待機者が増加し、民間の有料施設を利用できる資金力が無ければ、自宅で生涯を過せる工夫が必要な時代が差し迫ってきている事になります。

 

 

 また、住まい造りに大きく影響する車椅子利用者の実態を知る為に要支援・要介護になった原因としては、厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査によると発生原因の割合は、脳血管疾患(脳卒中)が18%、認知症16%、高齢による衰弱13%、骨折・転倒12%、関節疾患11%、心疾患4%となっています。

出典:内閣府 ◆65歳上の要介護者等の性別に見た介護が必要となった主な原因◆

 

かわいい老人つまり、自ら、元気シニアを維持し身体の不自由を予防する為には、脳血管疾患を予防し、骨折・転倒を防ぐ事が、老後を楽しく過ごされたい方にとって、大変重要なシニアの住まい造りの課題と言えます。

 

 『まだまだ元気なので』とご健康に自信がある方は、おそらく『その時になってから』とお答えになるでしょう。

 

 

 

シニアの悩み しかしながら、民間の有料高齢者施設に入所可能なご資産や年金が充分に受給される以外の方々は、今からでも今後の終の棲家の準備をし、備えたほうが賢明であると言える社会環境を迎えようとしているのです。

 

 何故なら、公共の福祉施設は、誰でもが利用できるとは限らず、前述のように施設を申し込んでも直ぐには利用できない為に、暮らしの拠点となるシニアの住まい造りにおいてご自分で老後に向けて備える必要が有るからです。

 

 

それでは、今回のテーマ『平屋間取り|シニア住宅設計配慮に必要な5つの特性とその具体例』の本論へ移行しましょう。

 

 

 

 

 

2.シニア住宅の特性を知る

 皆さんは、通称『シニア住宅』と呼ばれる住まいをご見学された事はおありでしょうか?

 

 現在、インターネットを利用して『平屋間取り』や『シニア住宅』等のキーワードで検索すると、沢山の広告物件のシニア住宅や間取が検索でき、見る事ができます。

 

 しかし、私が拝見する限りでは、大変残念な事に満足が行く間取りは皆無(見つけられていない?かもしれませんが)です。

 

 検索される多くの『平屋間取り』や『シニア住宅』では、『高齢者配慮』をうたい文句に作られた間取りには、ある共通した間違いが有ります。

 

悩む男性老人 その間違いとは、『シニア住宅』=『段差が無い+手摺付き住宅』ができれば、それでシニア住宅は完璧であると提唱され、シニア住宅を提供する側が『シニア住宅』の特性を充分に理解せず、その重要な特性を間取りに充分に反映されていない事が大きな間違いなのです。

 つまり、言い方を変えれば、皆さんが間違ったシニア住宅情報を参考に、住まい造りを実施し、購入したりすれば『シニアの特性を理解し間取りに反映されていない偽りのシニア住宅の為に皆さんは何も知らずに住む事となり、その被害を受け、最悪の事態を迎える可能性がある』と言えます。

 

 

 これからご紹介する内容は、私事、大手住宅設備機器メーカーのプレゼンテーション部に所属し、今では一般的に普及した駅や公共施設の『多目的トイレ、みんなのトイレ、マルチパーパストイレ』などを行政庁にご提案し、更には、高齢者の福祉施設の共有トイレや個室の水廻り空間のご提案を実施してきた経験からご紹介する内容です。

 

 

それでは、『シニア住宅の特性』とは、どのような事なのか?

 

 

具体的にご一緒に学びながら、皆さんの住まい造りに反映させて行きましょう!

 

 

シニアの5つの特性(一般的な傾向からの特性ですので個人差があります)

特性①|排尿や排便機能が衰える為に、使用回数が増え、使用時間が長くなる。

特性②|温度や部屋の明るさに対し、順応性が低下し、温度を感じ難くなり、体温調整機能が低下する。照明に関しては、同じ明るさが暗く感じるようになる。更には夜間の点灯時には、眩しさを感じ、順応するのに時間を要し、一瞬、物が見えなくなる。

特性③|睡眠が浅くなる事が有り、目覚めやすくなる。

特性④|筋力や体力が低下し、バランス感覚が衰え、段差に躓きやすく、転倒し易くなる。握力が低下し廻す操作が出来なくなる。

特性⑤|特に脳疾患被験者の方は、車椅子利用となる可能性が高い。

 

以上がシニアに関する住まい造りにおける重要な特性となります。

 

これらの特性を如何に間取に反映し、更には、皆さんの住まい造りへの意向を反映した間取をどのように造り上げるかが、設計士としての大切な職務となります。

 

 

 『大きな間違い』とは、殆どのシニアの間取が、上記の④項のみの解決を提案しており、例えば、寒い冬の夜間にトイレを利用する際に暖房が切れた寒いリビングや廊下を経由しトイレへ行く事で、人によっては血圧が上下し、寒さの為に心臓などに負担がかかる等への危険性が高くなる事に対して何も配慮されていないシニア住宅の事例が多い事なのです。

 

 

 それどころか、このような住宅で生活すると、一番に予防しなくてはいけない脳疾患を経験し、最悪は車椅子での生活を余儀なくされる事に繋がる可能性が非常に高くなるのです。

 

 

それでは、前述の5項目のシニア特性に関する間取りへの具体的な反映手法をご紹介します。

 

 

 

 

 

3.シニア特性を如何に間取に反映するか具体的手法

特性①|排尿や排便機能が衰える為に、夜間を含め使用回数が増え、使用時間が長くなる。(適応空間:トイレ)

 

対策1|なるべく居室(リビングや寝室)に近い位置が好ましいが、寝ている方が、便器洗浄音等で目覚める場合が有り、睡眠中の方に音が聞こえ難い配慮が必要となる。

対策2|ゆっくりと時間をかけて用を足す事に配慮し、寛げる余裕がある広めの空間が望ましい。また夜間の利用を考慮し、暖房や冷房への配慮も必要となる。寝室に近い位置のトイレの場合は、便器の洗浄音が小さな機種を選定する。

対策3|排便促進の補助機能となる温水洗浄暖房便座(TOTO社:ウォシュレット、LIXIL社[旧INAX社]:シャワートイレ)を利用する。

対策4|使用中の非常時に備え、リビングや居室との連絡が可能な配慮が必要。

 

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特性②|室温や部屋の明るさに対し、順応性が低下し、温度を感じ難くなり照明に関しては今までよりも次第に暗く感じるようになります。更には夜間の点灯時には眩しさを感じ、順応するのに時間を要し、一瞬、物が見えなくなる。(適応空間:各居室・通路など)

 

対策1|寝室には自動で点灯・消灯する『センサー式フットライト』を取付け、またトイレに行く迄の居室や廊下にも設置する。寝室照明器具は、部分的な照明器具としてスタンドを併用し、更には明るさが調節可能(調光機能)な器具を設置する。

対策2|夏場の自然な通風を確保し、必要時は扇風機(取付位置と運転方法に注意が必要)、冷房器具を取付ける。

対策3|各部屋には温度計を設置する。(感覚ではなく、温度計を見て客観的に温度に対応する習慣とする)

 

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特性③|睡眠が浅くなる事が有り、目覚めやすくなる。(適応空間:主寝室)

対策1|ベッドは基本的にツインとする。(万が一の事故時の対応から夫婦別室は極力回避する)

※夫婦別室を希望される方は、当然お住まいになる方のご意向を尊重しますが、上記事態に対応できない場合が有ります。

 

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特性④|筋力や体力が低下し、バランス感覚が衰え、段差に躓きやすく、転倒し易くなる。把手の握り玉(丸い形の把手)を廻す等の操作がし難くなる。

 

対策1|不要な段差や数ミリのわずかな段差を無くす。

対策2|玄関や浴室等の段差の個所には、縦に手摺を取付ける。一時的に腰かける補助椅子も有効。

対策3|つたい歩きされる方の場合は、手摺を横に繋げて取付ける。(ケアマネージャー様との確認が必要)

対策4|カーペット等の躓(つまづ)きやすい床の仕上材や、逆に、滑りやすい床の仕上材(表面が特殊加工され滑りやすいフローリングなど)は使用しない。

対策5|居室と通路には、将来的につたえ歩き用の手摺取付可能なよう、下地補強材を取付ける。

 

 
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特性⑤|脳疾患被験者・骨折経験者は、車椅子利用者となる可能性が高い。(適応空間:全体)

対策1|可能であれば、将来的に車椅子利用可能なように、車椅子の通路幅・出入口幅は最低750㎜以上、各居室内部で回転域φ1500㎜以上を確保し、扉は開戸よりも引戸(車椅子で近づけ、把手に手が届く事が前提)を採用する。

※工事面積やご費用に余裕が有る時は、木造住宅のモジュール@910㎜を@1,000㎜として設計する事は効果的です。(木材の長さは、メートル単位で製材されています)
※一般健常者の住まいと比較し、車椅子使用時は住まい全体の床面積が増加する傾向となります。

 

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如何でしたでしょうか?

 

シニアの特性とその特性に配慮した住まい造りへの具体的な対応方法をご理解戴けましたでしょうか?

 

 

それでは、これらのシニア特性を活かした『間取り|シニア住宅ご提案』の一例をご紹介致します。

 

 

平屋シニア住宅18坪 平面図

平屋間取り|シニア住宅18坪 ご提案平面図 From『MY HOME -STYLE 住まい設計工房』

 

 

 

 

 

4.このシニア住宅平屋間取りの全体設計方針

①この間取りは、前述のシニア特性⑤への対応は除外した、自力で移動可能な元気なシニアの方々を対象とした間取りです。

②シニア御夫婦のみの間取りとし、お子様たちご家族が宿泊される場合の予備室などを含めない間取りとなっています。

③居室等の配置計画では、高齢者特性を考慮し、主寝室やトイレは、暑くなりやすい西側に面しない位置としています。

④建設費用を抑える為、出窓の個所を除外し、矩形(凹凸が少ない四角形)にて間取りをご提案しています。

平屋シニア住宅18坪 収納率表

平屋シニア住宅18坪 収納率表

⑤『MY HOME-STYLE住まい設計工房』では、収納率(床面積に対する収納部面積の割合)目標値を8%~10%としています。

今回の平屋間取り|シニア住宅は11.52%となります。

 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

5.このシニア住宅平屋間取りの適応敷地

①接道(敷地に対する道路の位置関係)は、北側が適切です。敷地の間口と外構設計を変更すれば西側道路でも可能です。

②敷地の間口は、主寝室の東側に出窓を設けており、民法で建物の外壁は、隣地境界線から50㎝以上話すことが義務付けられています。よって、東側は建物外壁から100㎝離し、西側は自転車等を配置した場合を考慮し、約180㎝離すと、建物間口の819㎝を加え、合計で約1100㎝となります。

 

 

 

 

 

 

6.このシニア住宅平屋間取りの詳細設計指針

玄関|コンパクトな最小限な広さです。広さの演出と飾付コーナーの為の出窓を設置し、ご夫婦で季節の飾付や思い出の記録を飾り楽しみましょう。出窓部の天井裏には、埋込照明を配置し、光の演出を行います。穏やかな明かりのスタンド照明を置くのも効果的です。

・上框付近には、昇降時の補助として手摺を縦に取付ます。

・来客時に使用可能な、折畳式椅子を出窓側壁面に取付ます。

・通常は、S.I.C(シューズインクローゼット)側から低い階段を上り廊下へ出、リビングに入ります。

 

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シューズインクローゼット|コンパクトな畳1帖強の広さです。

・玄関に履き換えサンダル等が無く、玄関が綺麗に片付く必須アイテムです。

・お出かけ時に使用されるバッグ類なども収納可能です。

・内部には縦の手摺と階段を二段設置し、廊下・リビングへの出入を補助しています。

・住まいの強度を確保するために、窓は設けず代わりに、給・排気口と換気扇を設置し 換気を図ります。

 

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トイレ|手洗器と便器を分けたレストルームクラスのトイレです。

・将来的に車椅子利用者になっても対応できるように車椅子回転域φ1500㎜を確保(便器のみ取付位置を変更する予定)

・最悪、介護が必要になった時を考慮し、寝室迄まっすぐな為に、介護用リフトが取付可能な間取りです。

・排便を促進し易くなる、温水洗浄暖房便座を設置しています。

・冬季や夏期の温度変化が受け難いように直接外気に接する配置を避けています。使用後の臭気対策として、タイマー式の換気扇を使用します。

・ツーウェイ(廊下側とクローゼット側)のどちらからも使用可能として、就寝後も寒い室内を通らない配慮がされています。

 

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リビング・ダイニング|ご夫婦お二人の使用となりますが、ご近隣の方々との会食やティータイムは、老後の楽しみでもあります。積極的に地域と交流が図れるようにスペースにゆとり(LDで13帖)を持たせています。

カラオケ・ソファーは、来客者の宿泊に備えソファーベッドも置ける広さです。

・出窓には、TV配線を施し、大画面で映画やドラマを楽しみます。

・カラオケが好きな方は、大きな画面ですので歌詞を読むのか簡単です。

・折り上げ天井と照明計画で、格調高い倶楽部風の空間を演出します。

・掃除機などが収納可能な固定位置の物入れをクローゼット側に備えています。

 

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キッチン|長さは賞味2,550㎜あり、背面にはカウンター式食器棚を配置しいますので、仲の良いお友達とご一緒にお食事の準備が可能です。勿論、お子様やお孫様も調理に参加できる広さとレイアウトになっています

・季節が良い時期は、庭先のウッドデッキでお友達や、ご家族でもティータイムやバーベキューも楽しめます。

・寝室に近くリビングにも近い位置ですので、夜間の給水やテータイム時などに便利です。

・冷蔵庫脇にキャスター付ワゴン(コンセント付)を配置し、配膳時に重い物を持たなくても配膳可能です。

 

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洗面・脱衣室|寝室付属として設計しており、リネン類はクローゼット側と共有します。

・最悪、介護が必要になった時を考慮し、浴室迄まっすぐな為に、介護用リフトが取付可能な間取りです。

・出入口は3枚引戸を採用し車椅子で通過可能な幅を確保しています。

・将来的に車椅子利用時に配慮し、窓による自然換気以外にも機械式換気方式を採用します。

 

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浴 室|少しゆとりの広さの浴室です。床暖房を施設する為に在来工法(ユニットバス以外の手造りの浴室)で計画し、温水式の床暖房を採用します。(ユニットバスで床暖房を採用するメーカーは限定されています)

・出入口は3枚引戸を採用し車椅子で通過可能な幅を確保しています。

・最悪、介護が必要になった時を考慮し、寝室迄まっすぐな為に、介護用リフトが取付可能な間取りです。

 

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主寝室|コンパクトな広さで、ベッド長さ210㎝の場合で壁との通路幅50㎝となります。

・個々の快適な睡眠を維持する為に、ベッドはツイン配置としています。

・南側LDKとの引戸は、引込戸(壁部に収納される引戸)とし、夏の就寝時は、自然な風の通風を考慮し引戸を開放します。

・出窓の両サイドの窓から、朝陽がわずかに差し込む設計となっています。

・出窓を設置し広さの演出と時計置きや飾付が可能な設計です。

 

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ウォークインクローゼット|入口は寝室側からの3枚引戸としています。

冬季の就寝後は、LDKの床暖房を、『寝室+クローゼット+WC』に切換えます。

・和服類が多い方は和箪笥置き場としても利用可能です。

・南北両側の壁にハンガーパイプを取付け、下部は衣装ケースの配置です。

・ジャケットやスーツ類がお好みの方にはハンガーパイプを上下二段に設置し対応します。

トイレ迄まっすぐな為に、介護用リフトが取付可能な間取りです。

 

 

 

 

 

 

7.このシニア住宅平屋間取りの欠点

元気に歩く老夫婦①ご来客が多いご家庭では、玄関のスペースが狭い為(奥行・間口ともに)に、お困りになる場合があります。S.I.C内にコート掛けを設置可能ですが、正式なホールクローク(コート収納)がありません。

②このままの玄関と廊下では、車椅子の利用が直進のみとなり、車椅子では使い難い玄関と廊下になります。

③車椅子利用時は、キッチンと主寝室内部に車椅子回転域φ1500㎜が確保されていない為に、使い難くなります。

④玄関廻りはコンパクトさを優先した為、デザイン性が軽視されています。

 

 

 

 

 

 

 

8.シニア住宅平屋間取りのまとめ

①今回の投稿では、高齢者の特性に配慮する事を優先し、更に最悪、介護が必要時に昇降・移動式リフト取付の配慮はされています。

桜を愛でる老夫婦車椅子利用者となる原因には、一番には脳血管疾患者、二番目には転倒等により骨折し足が不自由となりますので、この二つの状況を防ぐ事がシニアの住まい造りに大切な要素となります。

③車椅子利用の前提として、各空間に車椅子回転域のφ1500㎜確保が必要となり、更には出入口の操作部(把手等)に車椅子が確実に近づける事が前提となりますので、その為には、床面積が充分に確保され、工事面積増加による工事費の増額が必要となります。(新築・リフォームともに必要条件をクリアすれば関係省庁や行政庁の融資対象となります)

④楽しい暮らしを継続する為には、車椅子等の利用をしなくて済むよう、脳疾患などの大病をしないように普段の暮らしを改善する事と衰える耐力に対して、無理をせず無精をせず慎重に日々の暮らしを過ごされる事ではないでしょうか?

⑤今回の投稿内容を基本に、シニア住宅をこれから先ご計画の皆さんが、正しいシニア配慮を学ばれ、活かされる事を願っています。

 

 

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