洗面脱衣 TOTO

出典:TOTO社 洗面化粧台他

  結論から言って、広さ一坪の洗面・脱衣室は、住まわれる方の暮らし方によっては、大変狭すぎ、寛げるどころか、入浴後は少しでも早く住まいの他の場所へ行きたくなる程の魅力のない部屋になってしまいます。

 

 やむを得ず狭小住宅を設計するのでなければ、極力、住まい全体のバランスを整え、共有部の水廻りの洗面・脱衣室は、ゆとりと寛ぎの設計を試みる事が重要であると言えます。

 

 広さ一坪?と言われても、皆さんには分かり難く、実感がつかめないでしょうから、少しご説明しましょう!

 

 

陽が当たる洗面・脱衣室

広さ一坪とは、柱の芯(中心)間どうしの寸法が、縦✕横が1820㎜×1820㎜の広さを言います。和室の畳二枚の広さになります。 

建売住宅や注文住宅設計で、浴室や洗面・脱衣室に採用され、建築の専門家でも、ある意味『当然で普通の問題ない広さ』と考える方々が多くいます。

 大変残念な事に、住宅建築家の作品にも多く見かけますが、大手住宅設備機器メーカーのプレゼンテーション部隊に勤めていた『MY HOME-STYLE住まい設計工房』の立場から評価すると、間違いなくNGとなる空間なのです。

 

 

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 それでは、『間取りに学ぶ|広さ一坪 普通の洗面・脱衣室がNG空間になる理由?』の本論に入ります。

 

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《 目 次 》

  1. ご自宅の洗面・脱衣室で困ったご経験は、知人宅では
  2. 貴方が過ごしたい洗面・脱衣室とは
  3. 洗面・脱衣室に配置(置く物)する物・したい物は
  4. 一坪の洗面・脱衣室を検証すると
  5. あるべき洗面・脱衣室のまとめ

 

 

 

1.ご自宅の洗面・脱衣室で困ったご経験は、知人宅では

 よくある事例としては、洗面室と脱衣室が兼用されている場合は、入浴中に洗面室が使用出来ない事が一番にあげられますね。

 特に女性のお子様が多いご家庭では、入浴時間が長くなることから、同時使用出来ない時は、事態が深刻になる場合があるくらいです。

 

 花瓶花ご家庭の暮らし方によりますが、リネンや下着類を洗面・脱衣室に置く場合は、それを収納する箪笥を置く場所か備付の収納庫が必要となりますね。

 また生花を楽しまれる方は、長い花瓶を洗ったり、花瓶に給水する時に直接給水出来ない場合が有ります。

 

人形ほてり 夏の暑い時期は、狭い洗面・脱衣室で暖まった体の熱をさます事は難しいですね。ご家庭によっては、扇風機を置かれる方もいらっしゃるでしょう。

 それとも、せっかく着替えた下着が汗で濡れたまま、お部屋に戻り涼まれますか?

 

 

TANITA

出典:TANITA

 逆に、寒い冬は、暖房がされていない事が多い為に、服を脱ぐと寒さを感じ、ヒートショック(温度の急変で体がダメージを受けること。 暖房の効いた部屋から寒い廊下に出たときなどに起こる。 脈拍や血圧が上昇して、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす要因となりうる)の影響から、浴室と同様に家庭内の事故発生の場所でもあります。

 オシャレで健康を気にされる方は、毎日の体重測定は欠かせない事ですが、重い体重計はどこに収納しましょう。出し入れはしやすいですか?

 

Panasonic

出典:Panasonic

 美顔やヘアケアを洗面・脱衣室で行う方は、その備品のドライヤーや美顔器、ヘアアイロン機は使い易く収納されているのでしょうか?

 

 ご友人宅にお泊りになった時、持参した下着やパジャマや洗面用具を置く場所などで困ったご経験は?

 

ベビーバス

ベビーバス

 これから先に、ご出産の予定がある方は、赤ちゃんの産湯は何処で?お風呂上がりの赤ちゃんを安心して一時的に置く場所は、ありますか?

ベビーバスは、何処にしまいますか?

 少なくなる傾向ですが、床の拭き掃除を雑巾等でされたい場合、バケツへの給水や給湯などお困りになったご経験はありませんか?

 

 このように、住まいの洗面・脱衣室は、様々な行為がされ必要な機能も、そこに住まわれる方々の暮らし方に大きく影響されているのです。

 

 

 

2.貴方が過ごしたい洗面・脱衣室とは

 女性悩みここで少し見方を変えて、貴方が住まい造りの中で想い描く、理想の洗面・脱衣室での暮らし方をイメージしてみて下さい。

 浴室やトイレ、ひいてはウォークインクローゼットとも関係が深い、貴方の洗面・脱衣室での過ごし方はどのような姿でしょうか?

 海外では、一つの住まいに複数のバスルームとパウダールームがあるとされていますが、節約志向の考え方と湯船につかる独特の入浴習慣からか、国内事情はまだまだ未成熟ですね。

 

 これから記す内容は、大手住設メーカーに勤務中に、戸建リフォームで体験した、あるVIP的ご生活をされている方のリフォーム事例の実話です。

 浴室は、なんと約10帖(畳10枚)の広さもあり、洗面脱衣室は変型した8帖程の広さがありました。

 当然のように、パウダールームには長さ4メール程の大理石カウンターがあり、洗面器は二個つき、ルームランナーは当然、スポーツジムマシンも置ける程の広さです。

 羨ましい限りのお住まいを拝見するだけで、ご相談者の方の暮しのレベルが、普通ではない事は、どなたもご理解戴けるでしょう。

 リフォームされるきっかけは、浴室には3帖程のトップライトが有り、平屋の鉄筋コンクリートの建物で、冬の厳しい寒さが嫌になられ、冬に寒くない、お風呂に入りたかった事でした。

 設計施工で、国内で有名な建設会社様が担当されたらしいですが、少し設計と施工の詰めが、不充分であったことは否めませんね。(想定問題点のヒアリング不足といえます)

 最終的には、コンパクトな3帖ほどの洗面脱衣室と浴室、そして少し広いトイレと付随する6帖程のウォークインクローゼットにリフォームしお引渡しをしました。

 

広い浴室にトップライトでも、暖かい浴室は設計可能
【設計心得】
①浴室のトップライトは、万が一の事故による損傷を前提に、
設置位置と結露・断熱・採光・修理を考慮し設計する。
②広さ3帖を超える場合は、室内の壁・床・天井の断熱性能
を確保し、更に温水式床暖房を施設する

③結露予防等にて、トップライトを二重する場合は、空気抜き等を設置する。

 

 この方の場合、非常に特殊な例ですが、大切な事は、貴方がお考えになる住まいの中での洗面・脱衣室の過ごし方です。

 

 過ごし方の前提として洗面・脱衣室のある程度の広さが確保されている事が必要となります。

 一つの考え方の例として、全体のご計画面積は同じ場合、お子様3人の部屋の面積を6帖から5帖にし、節約した合計3帖の広さを洗面・脱衣室に使用すると、元は一坪の洗面脱衣室が5帖の広さとなり、ゆっくりと湯上がりを楽しむ時間が過ごせるようになります。

16帖あるLDKを14帖に小さくすると一坪の洗面・脱衣室は4帖の広さに拡大します。

 

 このように、『当然!』、『普通!』の広さと考える事から、『どのようにありたいか!』と思考し、ご要望される事で、自ずと完成される住まいは、変化する事になり、貴方の理想の姿が少しづつ実現に近づく事になります。

 

 果たして、貴方が想い描かれる理想の洗面脱衣室での過ごし方は、一坪の広さで満足されるでしょうか?

 住まい造りの主役は、どんな時も『住まいに住まわれる貴方と貴方のご家族』である事を、最後まで大切にし、皆さんで住まい造りを楽しみましょう。

 

 

 

3.洗面・脱衣室に配置(置く物)する物・したい物は

 前項の理想の姿とは別に、ここでは一般的な洗面脱衣室の機能等を確認する為に、ご家庭で共通して洗面脱衣室に配置・収納される物等をリストアップします。

 

①洗面化粧台(鏡+上下・サイド収納キャビネット)。幅90㎝奥行60㎝。
(間口1820㎜の洗面・脱衣室でも室内の有効寸法によっては、幅100㎝も配置可能)

②洗濯機(一層式全自動)+下部に洗濯機パン。幅・奥行65㎝。

③リネン庫(バスタオル、バスローブ等保管庫)。幅60~90㎝、奥行45㎝。

④体重計(メーカーにより化粧台巾木部等に収納可能)。

⑤洗剤類、洗濯・物干し治具(脱衣カゴなど)。

 

 ここで列挙した物は、洗面・脱衣室を兼用し使用する場合の最低限の物です。

マンションの場合は、更に様々な物が追加される場合があります。

 これらの物を具体的に図面に配置し、本ブログテーマ『間取に学ぶ|一坪の洗面・脱衣室の具体的検証』に移行します。

 

 

 

4.一坪の洗面・脱衣室を検証すると

1)一坪 洗面・脱衣室検証:TYPE-1の場合 

 以下のスケッチは、本ブログテーマ『一坪の洗面・脱衣室の具体的検証』の事例です。ここでは『TYPE-1』とします。

洗面一坪検証 TYPE-1

洗面一坪検証 TYPE-1

 

※全体設計趣旨

 間取り設計与件として『洗面・脱衣の同時使用』を前提にしていますので、入口近くが洗面化粧台となり、カーテンで仕切られた奥側に洗濯機を配置し、リネン庫を併設するレイアウトとなります。

 

 

※細部設計趣旨

①洗面化粧台は、奥行60㎝と50㎝程の二種類あり、適宜選択し配置します。
(下記写真の下の方に、機種ごとの洗面化粧台の奥行が記されています)

出典:TOTO社様 洗面奥行比較

出典:TOTO社様 洗面奥行比較

 ②リネン庫は、奥行45㎝か奥行30㎝を通販等で購入可能し適宜配置します。
(住設機器のメーカーでは、奥行45㎝以下の収納庫は取扱メーカーが限定されます)

③上記の間取スケッチ上側が外気側となり、洗濯機前に窓設置が可能です。化粧台前部もミラーキャビネットのみを右側壁に付けると窓取付は可能です。(機種によっては、取付不可の場合も有り事前にメーカーに確認が必要です)

④通風は、室内窓を一箇所にした場合、入口扉を換気ガラリ付きとするか、引戸にし扉を開放すると通風可能です。

前開き上開き 洗濯機

前開き上開き 洗濯機

⑤洗濯物が多いご家庭で、電気・ガス熱源の衣類乾燥機を使用する場合、換気扇も必要です。吸気や自然換気に為に、狭い部屋でも二箇所窓を設置する事をお薦めします。

⑥室内で部屋干しの有無も事前に検討し、必要時は治具を設置します。

⑦事例ではリネン庫は、奥行30㎝とし幅は最大90㎝の物迄を配置可能です。

⑧夏に利用したい扇風機は壁付けか、都度、床置で移動すれば使用可能です。

⑨暖房は、浴室入口上部に設置する暖房機か入口右袖壁にパネル式ヒータ設置となります。

⑩浴室入口が間仕切りの中間位置の為に、ユニットバスのメーカーによっては対応不可の場合があり事前確認が必要です。

 

【ご注意!】
 このレイアウト設計は、前述⑩項の記載内容から、浴室が在来工法(浴槽や水栓金具、仕上げ材などを事前に決め、各工事業者様が手造りで創り上げる工法を在来と言います。)となる場合が有り、住設機器メーカーのユニットバスをご希望される場合は、不向きとなる場合があります。

 

 

2)一坪 洗面・脱衣室検証:TYPE-2の場合 

続いて、同じ一坪の『TYPE-2』の検証をします。

洗面一坪検証 TYPE2

洗面一坪検証 TYPE2

※全体設計趣旨

 間取り設計与件として『洗面・脱衣の同時使用』を前提にしていますので、入口近くが洗面化粧台となり、カーテンで仕切られた外気側に洗濯機を配置し、リネン庫は奥行30㎝のスリムタイプを化粧台の対面側に配置するレイアウトとなります。

 

 

※細部設計趣旨

①格幅が良い方は、洗面化粧台の奥行60㎝の場合は、洗顔時にお尻がリネン庫に触れる場合があります。

②事例ではリネン庫の奥行30㎝程を選択し、少しでも通路幅を確保しています。

③間取スケッチ上側が外気側で、洗濯機と浴室入口脇に窓設置が可能です。

室内カーテン風④通風は、室内窓を一箇所にした場合、入口扉を換気ガラリ付きとするか、引戸にし扉を開放すると通風可能です。

⑤洗濯物が多いご家庭で、電気・ガス熱源の衣類乾燥機を使用する場合、換気扇も必要です。吸気や自然換気に為に、狭い部屋でも二箇所窓を設置する事をお薦めします。

⑥室内で部屋干しの有無も事前に検討し、必要時は治具を設置します。

バスタオル⑦事例ではリネン庫は、奥行30㎝とし幅は最大90㎝の物迄配置可能です。

⑧夏に利用したい扇風機は壁付けか、都度、床置を移動すれば使用可能です。

⑨暖房は、浴室入口上部に設置するか、外気側壁沿いにパネル式ヒータ設置か、移動可能な暖房機となります。

⑩浴室入口は片側寄りの為に、ユニットバスのメーカー対応は可能です。

 

一坪、畳二枚の洗面・脱衣室は、よく見かける普通の間取りとスペースですが
最低限の広さであり、その空間でくつろぎ、過ごすとは言えない広さなのです!

 

 

 

5.あるべき洗面・脱衣室のまとめ

 これまでの一坪の洗面・脱衣室の検証は、ご理解ご納得戴けましたでしょうか?

 前述しました、一坪の洗面・脱衣室の二つのタイプの検証結果から、貴方が想い描かれる洗面・脱衣室での理想の姿は、実現可能とお考えですか?

それとも、現実的に実現が難しくなってきましたでしょうか?

 

 

熟考 住まい造りにおいて、住まいの広さは、そのまま建設費用に影響する事になります。

 大切な事は、その貴重で大切な建設費用を、住まい造り全体の何処に、どのように配分し、ご計画される方々の理想の住まい造りに、少しでも工夫を凝らし、近づけるようにする事です。

 

 『MY HOME –STYLE 住まい設計工房』では、基本的に洗面・脱衣室の広さは一坪以上とし、洗面化粧台は幅90㎝以上で、リネン庫を備えた、洗面・脱衣室の間取りを作成します。

 可能で有れば、洗面室(パウダールーム)と脱衣室は分けた方が住まいの品格はより向上し、機能分けされた為に、暮らし方も変化し便利になる場合があります。

 逆に、専有面積が限られるマンションリフォームの場合では、兼用し少しでも広いスペースを確保した方がバランスが良い場合も有ります。

 更には、皆さんの暮らし方や考え方を見直す事で、住まい造りは変化します。

 特に、家事に大きく影響する浴室(入浴)、脱衣・洗濯(ユーティリティ)、歯磨・洗顔(洗面)の3つの機能と、その暮らし方のご提案に値するまとめを以下に記させて戴きます。

 

 

あるべき洗面・脱衣室計画の進め方まとめ
①住まいの計画面積・費用予算を前提に、洗面・脱衣を兼用するか分離するか、更には、複数箇所に配置するかを事前に検討する。
②関係性が高い浴室(シャワールーム)は、リビングがあるパブリック階とするか個室がある階とするか、または各階に設置するか、10~15年後の家族像を想定し、家族間で確認しあい決定する。
③上記③項中で、主寝室に、水廻りを兼用・専用する事も並行し検討する。

④特に、ご高齢者が同居のご家庭では、冬の暖房方式を事前に決め、極力、建築工事で実施する。
⑤朝風呂派の方や開放的な浴室を希望される方は、浴室位置が敷地の北側より東側か南側を選択する場合が多く、事前に希望位置・方位を決めておく。

 

 

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